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ようこそ!パッシブデザインハウスへ。

 このホームページで弊社の活動内容をお伝えいたします。ひとつには次世代型住宅のあり方に関する研究開発事業です。ひとつにはIT研究開発です。IT分野はとても幅広くて抽象的ですが、具体的には弊社が45年間継続して手掛けてきているデジタルフォント開発の他に、Webデザイン&システム開発、IoTシステム開発などがあります。そしてもう一つは、さまざまな分野の技術を組み上げてビジネスソリューションを生み出す仕事です。

この絵は建築家吉田公彦氏により描かれたフランスの美しく小さな村”Saint-Cirq-Lapopie”の風景です。
住まいはそれぞれに個性的な形ですが
建物の色調が統一され美しい風景を醸し出しています。

こんにちは里山暮詩です。このホームページのひとつの目的は、これから住宅を建てようとしている人々にとって必要な考え方や情報を提供することにあります。この話をどこから始めれば良いか少し迷いますが、最初に現代の日本住宅の平均寿命は30年足らずであり、欧米の住宅と比較すると1/3~1/5 もの短命である統計的な数字は、これから住宅を造ろうとしている人たちにとっては大切な情報と思いますのでこの辺りから始めることにします。

 日本住宅が何故短命であるかを調べて見ると、短命の原因のひとつには”建物に透湿性が無い”ことではないかと思われます。そのことは新建材のプラスチックで合成された建材に最大の原因があります。プラスチック系素材の多用は住宅の呼吸を止めるばかりかシックハウス症候群をも生み出して、住宅の寿命を縮めるだけでなく住んでいる人の寿命をも縮めて仕舞います。

 さてここで、100年以上持つ寿命の長い理想の住宅を造るにはどうすれば良いかを考えて見ましょう。なぜ法隆寺は千年以上も朽ちることなく建っているか?世界最古の木造建築を事例にするまでも無く、100年以上の現存している建築物は神社仏閣や伝統的な日本家屋は身近なところに沢山あります。それでは何故、100年以上持つ伝統的日本家屋と平均30年以下の現代日本家屋との違いは何なのか?

 その違いは建築素材に在るのでは無いかと考えています。無垢の木材や土壁や瓦や基礎石などで造られた伝統的な日本家屋に対し、新建材と呼ばれている外壁材やビニール系壁紙やプラスティックで覆われたフローリング材や接着剤で集積されたコンパネやコンクリート基礎などなどです。

 家屋の耐用年数は内部に結露が発生するか否かに大きく左右され、伝統的な日本建築の素材には透湿性があることで結露が無く木材が長持ちします。他方、新建材のようなプラスティック系の素材には透湿性が無く内部結露してカビが発生し木質が腐り寿命が短くなります。結露のメカニズムは内側と外側との温度差にあり、たとえば夏に冷たい飲み物の入ったグラスの外側に水滴が付くことや冬では窓ガラスの室内側に水滴が付くことを結露と言い、結露する原因はガラスに透湿性が無いからです。

このホームページの冒頭では総論を述べるべきかとは思いますが、いきなり各論のような細かいお話しで恐縮です。家の透湿性は大切なことなので後ほど詳しく説明しましょう。

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